天気 | 体調 | 気分 | 出費 |
---|---|---|---|
曇→晴 | 普通 | 普通 | \4800 |
出発地 | 終着地 | 走行距離 | 走行距離(合計) |
道の駅ウェーブパークなめりかわ | 道の駅白馬 | 117km | 10030km |
朝5時過ぎくらいに、相棒の背中を強く叩く雨の音で目が覚める。
外は土砂降りらしい。まいったな。
すこしだけ落ち着いたので、もうひと眠りする。
7時過ぎに起きるとどーやら雨はやんでいた。
そして天気予報を見たら、どーやら今日は昼間雨降らないらしい。
しかも時折晴れ間も見えるらしい・・・。
なんだそりゃー!!
この天気をちゃんと教えてくれたら、今日アルペンルート行ったのに・・・。
昨日の時点では雨だって言ってたから、今日焦って行く気なかったのに。
まぁでも梅雨の天気は読めないな。
今も少し出たが僕はこの中部・北陸地方でのメインイベントは、もちろんアルペンルートだ!!黒部ダムやっほー!!
プロジェクトX見てから、是非とも黒部ダムだけは行きたい場所。
しかし、やはり黒部という場所は僕みたいな「旅素人」を簡単に入れてはくれない。
まずは料金だ。
色々考えて僕はこのアルペンルートを長野側から行くことにした。
このアルペンルートは富山側と長野側、ふたつの生き方がある。
けどマイカー規制があり車で行くことは不可能なので、どっちかの駐車場に置いて、バスやらケーブルカーやら、ロープウェイを使って登って行くのだ。
しかしこれがもの凄い高いのだ。
ケチケチやっている旅人にはきついくらい。
けどせっかくここまで来たなら、ずっと行きたかった場所だし、ケチる場所ではないかなと思う。
そしてもう一つが、天気だ。
タイミング悪く、ここ数日はずっと天気が悪いみたい。
少し長野でフラフラ何日か時間を潰して様子を見ようかと思ったが、さすがに何日も待てないので、すごく残念だがもしかしたら雨のなか行くかもしれない。
それに山の天候はもっと分からない。
現に今日こっちは晴れ間が見えたりするが、黒部の山のほうを見たら、結局一日雨雲がかかっていた。
結局この一週間いつ行っても同じなら、もうすぐにでも行きたい。
考えただけで胸がドキドキしてくるぞ!!アルペンルート!!
けど今日は今からはさすがに、もう無理なのでゆっくり長野側に移動することに。
途中蜃気楼で有名な魚津市に寄る。
海の駅蜃気楼ってとこで午前中はずっと本を読みながら蜃気楼の発生を待ってみるが、どーやら今日は無理みたいだ。
もう少し晴れが続いて、軽い北風が吹くときがいいらしい。
携帯で調べたら、今日の蜃気楼の出現率10%だった。
0%ってのはないんだろうな。0%とか言っちゃったら誰も見に来ないよな。
海の駅の案内所のおねーさんに聞いても「今日は無理そうですね。」って言われた。
残念。
そーいえば、蜃気楼のことを考えていて、たしか昔「童夢(どうむ)くん」って主人公のアニメを思い出した。
たしか読売ジャイアンツの選手で魔球を投げたりできる主人公の野球マンガ。
で、覚えているのが「蜃気楼ボール」ってやつ。
バッターはボールが来てそれを打ったら、実はそれは蜃気楼で本物は違うっていう、とんでもない魔球。
そんなの打てるか!?と、子供ながらに思ったのをすごく覚えている。
懐かしい。
久々に見たいが今まで一度もレンタルビデオとかで貸し出ししてるの見たことない。
お前が蜃気楼なんじゃないか!?
そのあと僕は「アップヒル」というスーパーに。
そう、ヒルズ族です。
ここでアルペンルート対策のカッパ・・・。失礼。レインコートを買いに(あくまでもヒルズ族)来たのだ。
しかし、いいレインコートはないね。
ヒルズなのにオシャレなやつはないや。
100均でいいかなとおもったけど、100均が見つからなかったので、ここヒルズで買ってしまうことに。
黒のレインコート、¥980也。
高っ!!
いや、ヒルズだからこれは逆に安いほうなのだ。そう思わなくてはやっていけない。
あとついでに防水スプレーを買う。これでズボンや靴は守れそうだ。
そしてその後、長野に向かうことに。
とりあえず小谷って道の駅でお風呂に入る。
この道の駅はまたメタリックの恐竜の像があった。
しかも何故かケンカしてる。
そして風呂から出たら、その先の道の駅白馬に向かう。
実は、この白馬で待ち合わせ。
この白馬である人に会う予定なのだ・・・。
ってかその前にひとつ・・・。
どーでもいいことを言わせて下さい。
自分で言っといてなんだけど・・・。
っておしゃれじゃねん・・・!?
今自分で言ってビックリした!!
かー、ビビった今の一言!!
多分2度とこの白馬で待ち合わせすることなんてないだろうから、記念にもう一度言っておこう。
今しか言えないからね。だよな、五郎さん。(言うなら今しかねぇ!)
それにどーせ言うなら渋めに言っておこう。(渡哲也をイメージして。)
コ、コホン。
いやっほう!!
た、楽しい・・・!!
旅出て今の瞬間が一番楽しいかも!!
も、もう一度いいっすか・・・!?(もう、いいって!?)
そんなことを考えていたら一台のバイクが入ってきた。
どーやらあれかな!?
車の横にバイクが停まりメットの上から挨拶される。
とりあえず簡単に挨拶して、雨がかるく降ってきたので屋根の下に移動することに。
僕もその近くに移動するため、相棒を移動する。
けどそのとき僕は思った。
本当にこの人は本人なのか・・・?!
もし、屋根の下ついてフルヘェイスのヘルメットを取ったら、怖そうな男の人で・・・。
「テメーか、くだらない日記を書いてる奴は!?」
「い、いえ・・・け、決してふざけているつもりは、サラサラ・・・。」
「うるせー!!」
た、助けてー!!
または屋根の下ついたら、続々とチューインガム噛んだモヒカンの人たちが出てきて・・・。
「さあ兄ちゃん。着ているもの全て脱ぎな。」
「えっ、か、風邪引いちゃいます・・・。」
「うるせー!!さっさと脱ぐんだよ!!」
ひゃぁー!!!
終いには、屋根の下についたら・・・。
「私キレイ!?」
「い、いえ・・・ヘルメットかぶっているから、正直わ、分かりません・・・。」
その瞬間ヘルメットを投げると、口が裂けた女の人で・・・。
とか、また色々悪いことを色々考えていたら・・・。
見事としか言えないくらいのバイク倒しっぷりを見て、本物だと確信できた。
あちこさんだ。
彼女は僕が日本一周の旅出る前から、ずっと旅をしていた人。
僕が旅出る前に知っていた、唯一の日本一周人。
逆に旅出る前は僕と同じ時期に日本一周する人は彼女以外知らなかった。
日本一周って人気ないの?!または、ブログとか書かずに旅しているのかな?!とさえ思った。
けど、かれこれ彼女は2年も旅をしている。
そして色々な経験をしている。
女性でそこまで出来るのは余計すごく思う。
しかし色々話したが実はあちこさんは本当に「旅人」なのか?と、僕はずっと考えていた。
「旅素人」の僕が言うのもなんだけど、どーも女性だからか、僕より数段上の位の「旅人」とは思えない。
うーむ・・・。やはり違うのか?とさえ、思い始めていた。
しかし、気付けばあっという間。
時間は11時くらいになったので、寝ることに。
結局旅人かどーかは今日は分からなかった。
残念。明日に持ち越しだ。
そして明日の起床時間を聞いてみた。
や、やはり彼女は「旅人」だった。
聞くまでもない。
6時起きだった。
けど聞いてしまったら、間違いなく逆に聞かれるだろう。
正直心の中で「頼むから僕に起床時間を聞いてこないでくれ。」と思った。
実は話していてまだ僕が「旅素人」とはバレていなかったのだ。
今のところ「旅人同士」という関係で話をしている。
同等の立場だ。
それが、僕が「旅素人」と分かったらどー思うか・・・。
嫌われるんじゃないか!?
も、もう少しこの関係でいさせてくれ!!
た、頼む。聞かないでくれー・・・!!
なぁ!?
言った通りだろ!?
「あ、明日は・・・5時半です。は、はい。」
「へー早いね。じゃ、おやすみ。」
「は、はい。おやすみなさい。」
彼女はテントへ、そして僕は車に入った。
僕はこの旅始って初めて3つも目覚まし時計をセットした。
お、おやすみなさい・・・。