天気 | 体調 | 気分 | 出費 |
---|---|---|---|
雨 | 普通 | ハラハラ | \3800 |
出発地 | 終着地 | 走行距離 | 走行距離(合計) |
狩勝高原キャンプ場 | 道の駅南ふらの | 192km | 12197km |
朝9時ちょうどに電話がなって起こされた。
電話に出るとおさかなくんだった。
「なんだこんな朝早くに(9時)。」と寝ぼけていたが、僕が電話かけるように頼んでいたのだ。
実は今日2時からおさかなくんはバイトだからそれまで温泉に行こうと昨夜話になっていたのだ。
それで昨夜僕はおさかなくんに「しっかり朝起きろよー。」と偉そうなこと言って、当日の朝になったらこの有様。年上バンザイ。
外に出てみると今日はあいにくの雨らしい。ダラダラと用意をして、といっても昨日からずっと寝巻のジャージだが。おさかなくんを迎えに行って出発。
今日行く温泉はヌプントムラウシ温泉。
ここも前回海に沈んでいる幻の温泉同様、無料温泉だ。
おさかなくんは一度ここにチャリで行っているという。しかしそのときは温泉が壊れていて入ることが出来なかったらしい。
それにこのヌプントムラウシ温泉はチャリじゃなかなか危険なとこらしい。
道は荒れていて、熊はでる。もしなにかあっても、ほとんど人は通らない山の中。ちなみに携帯も圏外らしい。
なにかあったとき、それはただの事故ではなく、死に直結する事故になるらしい。
けど彼は無事帰ってこれたらしい。やるじゃん。
しかし向かっているとこれがなかなか遠い。途中その温泉に行くまでにある最後のお店に寄ったのだが、まだそこから1時間はかかるという。
往復の時間や、風呂入る時間、帰りに飯を食べる時間を考えたらおさかなくんのバイト時間までギリギリになってしまいそうなので、もうひとつの温泉にいくことに。
もう一つの温泉とは、ここはちゃんとした施設で、しかも30分で行けるという。
本当は無料のがよかったのだが、そんなわがままも言ってられない。途中分かれ道があるのだが素直に安全で近いほうに行った。
安全で近いほうといっても、いざ行ってみると、最後の30分くらいはずーと舗装されていないダート道。こんな先にほんとにちゃんとあるのか!?
途中キタキツネに遭遇する。実はキツネを見るのは初めてではなく、この間「コロ助」姉さんと行った美ヶ原高原で見たのだ。けどそんときは人間に怯えてすぐ逃げられて写真を撮ることは出来なかったが、今日見たこいつはしかっり、道の端でカメラ目線で待っていてくれる。なんていいやつだ。
そして30分後ようやく到着。
着いた温泉は今までの道からは想像も出来ないほど立派だった。
けどよくこんなとこに建てたな。まずは道を舗装したほうがいいんじゃないか。
温泉も広々としてとても綺麗で気持ちがよかった!!
おさかなくんはやはり「魚」なのか、ずっと温泉につかっているときは「気持ちいい、気持ちいい。」を連呼していた。やはり陸より水のがいいのか!?
そしてサッパリ温まって、さっき行きに寄った店で飯でも食べて帰ろうと、相棒に乗って走り出す。
んん!?
んん!?
んんんん!?
一瞬目を疑った。
どーせ夢だと思った。
夢ならもっといい夢見させろよと思った。
美人なネエチャンとか出せよ。
海辺でワイワイさせろよ。
ヤシの葉で仰いでくれよ。
しかし残念ながらそれは夢ではなく、現実だった。
車のパンクなんて今までしたことない。
こーいうときはどーしたら・・・!?
やっぱJAFかっ!?JAFなのかっ!?このときのために入っていたJAFなのか!?
しかし、僕が一番まずいと思ったことは、おさかなくんのバイトの時間だ。
こんなとこまで連れ出しておいて、僕のせいで遅刻してしまったなんて本当に申し訳ない。
それを感じたときに思った。
あっ、今のいいかも。
もう一回言っとこう。
もういっちょ!!
あと、一回!!
ラストォ!!
しかし、偉そうなこと言っておきながら、この日記でも何回か言ったことあるが、僕は本当に機械に弱い。
未だこの歳でビデオ録画もできないほどだ。
ましてや車の修理なんて僕にとっては有名大学に入ることより難しいこと。
だってお金もらってるプロが作ったものなんだから、僕みたいなど素人がいじっちゃダメでしょ!?
そんなことしたら商売あがったりでしょ!?
けど車に乗って旅している以上それではいけないことは分かっているが、でもやはり苦手なものは苦手。
だけれども今日は時間に余裕がない。いつ来るかわからないJAFなんて待っていたら陽が暮れるぞ。
そう思い自分でタイヤを直すことに。直すといってもスペアに交換するだけ。
まったく知識がない僕はまずスペアタイヤを見つけることから始める。そしてジャッキの操作、立てる場所、タイヤの外しかた、スペアの取り付け方。
途中ジャッキの立てる場所だけ間違えたが、自分でも信じられないようなスピードで気付けばスペアタイヤに取り換えていた。
おさかなくんに迷惑をかけられないという一心で。
や、やるじゃん、オレ・・・。
おさかなくんの尊敬の眼差しが背中からヒシヒシと伝わってくる。
そんときは夢中だったが、今思えばかっこよく言ってやればよかった。
「こんなん普通だよ。だって・・・」
確実におさかなくんはこの一言で僕を尊敬するはずだ。
「かっこいいー!!」と叫びながら。
パンクした失敗をチャラに出来る。
あー失敗した。渋めに言えばよかったな。
今から電話して言おうかな。
「もしもし、おさかなくん!?」
「もしもし、はい。そーです。どーしました。」
「コ、コホン・・・。オ、オレ旅人だから・・・。」
「・・・はっ!?」
「い、いや、オ、オレ旅人だから。」
「・・・えっ!?」
「だ、だから・・・旅人だから・・・。」
「・・・。」
「た、たび・・・オ、オレ・・・。」
「・・・す、すみません・・・キャッチが入っちゃいました・・・プッ、プー、プー、プー。」
「・・・。」
・・・やめとこう。
そして今度は慎重にまたきたダート道を降り、ダッシュでバイト先に向かった。
けどどーにかギリギリ(?)で間に合い彼を見送った。
ごめんなおさかなくん!!けど無事お互い日本一周できた暁には酒でも飲みに行こう!!
またな!!
なんだか、慌ただしく彼と別れてしまった。
でもおさかなくんはすげーいいやつだった。
また会いたいぞ!!
そんなかわいい年下に迷惑を掛けてしまった年上は今日の旅あんまやる気なし。
なんか雨の中無我夢中でタイヤ交換してドッと疲れてしまったのだ。
けどとりあえずまたいつかあるか分からないから、ちゃんと正規のタイヤを直しておかないとと思い、車屋を探す。
富良野市に入ったあたりで良さそうな店を見つけ直してもらうことに。
待っている間に、どーやら今はラベンダーの一番見ごろな時期っていうのを教えられた。
雨で嫌だけどせっかくだから見に行こうかなと思い、近くのお勧めの場所を聞いてみた。
そして無事修理も完了。料金は高くつくかと思っていたが、以外にもそんなしないのだよかった。
そしてさっき勧められた場所へ向かう。今この3連休でラベンダー祭りなるものをやっているらしく、どーせ混むんだろうなーと思って行ってみると、ビックリするくらい誰もいなくて最高だった!!どーやら穴場を教えてくれたらしい。
けどもラベンダーはたしかに今が見ごろの満開で香りがよかった。
もちろん雨だっていうのもあるんだろうけど、しかしここは誰もいないなぁー!!
景観的には目の前にかなやま湖が広がり、ラベンダーが綺麗に植えられている。なかなかいいじゃんココ!!
そのあとは近くの道の駅にむかった。時刻は夕方5時。今日朝にパンしか食べてないことに気づく。
けど外は土砂降り。何かを作る気にはなれなくて、道の駅で食べることに。
この南富良野地方は「なんぷエゾカツカレー」というのが名物らしいので食べてみることに。
エゾシカの肉は別にこれといって臭みがあるわけでもなく、普通のパサパサした肉だった。
けどカレーをかけることによりそのパサパサ感がまったく気にならないので美味しく食べれる。
けど正直地元南富良野産の野菜のが美味しかった。
南富良野地方で10店舗このカレーを出しているお店があり、食べることができるらしい。ちなみに料金は一律¥950也。
久々の食をとり、この天気、しかも今日のハプニング。もうどこかに移動する気はサラサラなくなっていた。
すぐ近くのセイコーマートでビアーを買いもう寝ちゃうことに。
しかし本当に北海道って寒いな。今日はこんな天気だからか外は8度くらいしかないような気がする。
車屋の人も言っていたが普段ここまで寒くはないそうだ。
それに明日も雨そうだ。晴れたら富良野や美瑛を見ながら北上しようかと思っていたが、こんなんだってら寄らずに北上しそうな気がする。
にしても寒いぞ!!
地元栃木は今は蒸し暑くて、寝苦しい夜を迎えているんじゃないかな。
北海道の僕は逆に寒くて、眠れない気がする・・・。
どっちがいいかな・・・!?
・・・。
どっちも嫌だな・・・。
さ、さぶい・・・。