DIARY

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前の日          2009年7月2日(木)           次の日

天気体調気分出費
 曇り   普通   普通   \5200 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 ライダーハウス白馬ジョイフル   ライダーハウス白馬ジョイフル   220km  10369km 

78日目・長野 〜旅人と、今日も旅をする〜

朝起きて、今日の予定の話をする。

僕は予定をある程度昨夜決めていた。

あのハンバーグを食べるために、あと一日この白馬にいる。

やはりどーしても食べてみたかったのだ。

それにもともと数日は黒部ダムを晴れの日に行くために、この白馬を拠点に長野を観光する予定だった。

黒部のほかに楽しみが増えて逆によかったくらい。

それを「県プロ」さんに伝えると、悩んだあげく彼女もやはりハンバーグを食べてから出ることに。

「県プロ」さんも焦る予定がないらしいし、僕が「ハンバーグ食べて白馬を出ます。」って言ったらそりゃ自分も食べたくなるよな。

それに僕よりも彼女のが絶対食べたかったと思う。

後々思ったが僕が言ったせいで「県プロ」さんの予定をずらしてしまったかな。

だとしたら申し訳ないことしたかな。

言わなかったほうがよかったかな。




よって今日もこの、ライダーハウスでペンションで焼き肉屋に連泊することに。

そして今日も二人で旅することに。

二日も一緒の行動で大丈夫か、オレ・・・?!

き、緊張してきたぞ・・・。




今日は南下して松本城を見に行く。

松本城はなかなかいいぞという噂を聞いていたので、楽しみにしていた。

松本城に行く手前大きなわさび農園があったので寄ってみる。

ここは広大な敷地にたくさんのわさびが栽培されている。

わさび農園って初めてきたかも。




わさびはとても綺麗な冷たい水じゃないと育たないらしい。

わさびの水を体感できる場所があり、裸足になって入ってみる。

けどこの水がクソ冷たい!!冷水だ!!もともと今日気温も低いってこともあるだろうが、僕には我慢できないくらいの冷たさ。しばれるー。

ふっと横を見ると「県プロ」さんは、「冷たい、冷たい。」言いながらずっと入っている。

僕が「大丈夫なんですか?」と聞くと、「ずっと入っていれば慣れるよ。」だって。




化け物か!?

旅人はなんでもありだな。




写真を撮ったり、色々していて、ようやく彼女は水からあがった。

しかしやはり我慢して入りすぎたのが祟ったのか、「霜焼けになりそう・・・。」と、呟いていた。

よかった、やはりあちこさんも人の子だ。

わさびの水 わさび

売店でわさびコロッケを食べてみることに。

しかしこのわさびコロッケが超美味い!!揚げたてホクホクだし、なかにわさびが入っていてすこし、ピリッとしてなかなかの出来!!

それにわさびソースやわさびマヨネーズをかけると余計美味さが倍増した。

わさびコロッケ

そのあと調子に乗ってわさびソフトクリームを食べたのだが、正直味はよく分からなかったし、僕はソフトを食べたい気分ではなかったため、全部食べるのが辛かった。「県プロ」さんに釣られちまったぜ、ちくしょー。

やはりソフトは暑い時に限る。

わさびソフト

そーいうえば、「県プロ」さんはなんでも早い。ご飯を食べるのも早い。歩くのだって早い。

いや、正確に言えば僕が遅いのだと思う。

僕は飯を食べるのはクソ遅い。歩くのもクソ遅い。なにやるのもダラダラマイペース。

昔通学するときにチャリであまりにも漕ぐの遅くて、友達に何人に抜かれるか数えてみたらと言われ、次の日本当に数えてみたら、200人近くに抜かれた記録を持つくらい遅い。

「旅人」になるにはやはり彼女みたいに「早く」ならなきゃいけないな。




しかし彼女は彼女でマイペースで僕が遅いのなんて気にしてないんだと思う。

逆にそー思ってくれているから僕は一緒に回ってられるのかな。

じゃないと僕は見ず知らずの人と二人で旅は出来ないと思う。

やはり一人で旅をする二人。「早さ」は違えど、お互いマイペースなんだろうな。

意外に性格が合っているのかな。

「県プロ」さん

そのあとは松本城に行く。

松本城は天守閣には入らなかったのだが、周りの堀と、この城がなんとも綺麗だった。

やはり城は敵から責められないような造りをしているんだろうが、美しさも兼ね備えないとダメだね。

この松本城はなかなかいいぞ!!

松本城 松本城

そして松本市の近くにある美ヶ原高原美術館に行ってみる。

ここがすごくいい。という話を聞いたのでとても興味があった。

しかしほんとは夜に来たかった。なにやら標高がかなり高いらしく星が綺麗だとか。

しかしここ数日ずっと天気が悪い。

夜に来ても星は見れなさそう。

けど昼間は昼間でも色々オブジェがあっていいらしい。

ならば夜の星が見れないのはとても残念だが、昼間は昼間で楽しそうなので行ってみることに。




行くまではずっと霧のなかクネクネ道路をひたすら登る。

しかし着いてみるとこの霧が雲海みたいになっていてすごく良かったのだ。

しかし「県プロ」さんは「これは雲海じゃない。」と感動する僕の横で冷めている模様。

たしかに、そうかもしれない。雲海じゃないかもしれない。

けれど雲海じゃなくても、雲海に見えてこないかい、へい、がーる!?

そう思えば感動出来ないかい、へい、がーる!?

せっかく一緒にいるんだから感動を共有しようぜ、へい、がーる!?

雲海!?

その後はゆっくり白馬までもどり、今日は近くのスーパーで夕飯を買う。

へい、がーるの「県プロ」さんは、コロッケを買おうとしていた。




笑っちまったよ。

昼もコロッケ食べたし、実は会った日もコロッケを「県プロ」さんに頂いたのだった。

それに彼女は富山はコロッケが安いと興奮していた。

「雲海」を見てもまったく感動してなかったが、マックスバリューの半額シールが貼ってあるコロッケには目をキラキラさせていた。







どんだけコロッケ好きなんだよ!?






そんなコロッケ姉さんと、夜色々語りあった。

やはり自分とは考え方が違う。

ってか全てにおいて、同じ考え方をした人なんていないか。

けど彼女の話は面白い。

考え方や感動ポイント。歩くスピード、食べるスピード。

全てにおいて性格が違うように思えるが、同じ旅をしているものとして相通じるものがあるんだろうか。




この旅で、誰かとずっと一緒に行動するなんて辛いだろうと思っていた。

マイペースな僕には無理だろうと。




しかし正直、徐々に楽しくなってきた。

久々に誰かと行動するって悪くないもんだね。

「県プロ」さんだからなのかな。




しかしよーやく楽しく思えてきた、そんな「県プロ」さんとは明日でお別れだ。




けれど僕はそんなことはあまり考えないようにしていた。

寂しいのは嫌だ。辛いのは嫌だ。

弱い部分の僕が出てこようとしといた。

そんな弱い部分を僕は思いっきり押さえつけた。




明日は楽しく別れるぜ!!