天気 | 体調 | 気分 | 出費 |
---|---|---|---|
晴⇔曇 | 普通 | いいじゃん | \5810 |
出発地 | 終着地 | 走行距離 | 走行距離(合計) |
ライダーハウス白馬ジョイフル | 道の駅雷電くるみの里 | 155km | 10524km |
朝起きると晴れ間が。
やっぱり晴れ男だ。
今日黒部ダム見にアルペンルートに行こうとしていたのだ。
ドキドキしてきたぞ。
朝荷物の整理をして、9時に「GRINDEL」というお店へ。
昨夜もう一度前を通って開店時間を確認していたのだ。
でも向かっている途中思った。
朝の9時からハンバーグってやっているかな・・・?!
少し不安だ。
行ってみると昨日、その前のお店の雰囲気と違い、ドアや窓が少し開いていて、すぐにやっていることが確認できた。
車を停め店内に入ろうとすると、目に張り紙が飛び込んできた。
いやっほう!!
冷静に考えてみればそうだ。誰が朝の9時にハンバーグを食べにくる。
11時30まではモーニングやカフェらしい。
よって、またあの「ライダーハウス」であり「ペンション」であり「焼き肉屋」に戻ることに。
時間まで僕は日記を書いたり、「県プロ」さんは寝てたり時間を潰した。
ようやく時間になり急いでまた「GRINDEL」に向かう。
もうこの何日間でこの通り何往復しただろう。数えられないくらい通ったぞ!!
多分今のところこの旅で一番通った道だな。
そして無事お食事メニューをやっていることを確認して、チーズハンバーグ定食を注文する。
注文した後に、やっぱこーいうオシャレな洋食屋さんのライスはいつも少ないんだよな。と思い、僕だけライス大盛りに変えてもらう。
そして満を持して登場。超美味そう!!!!
一口食べると、予想以上に超美味い!!!
こんだけ待たされるだけ、待たされた味。それに「美味しい、美味しい」言われ続けたから、正直ハードル上がってしまい食べたら「意外に美味くない。」とかそんな結果になるかなと思ったが、まさに期待を裏切る味。美味すぎる。
煮混んでいるからなのか、すっごいフワフワなんさ。まじやべんさ。おもわず方言でちゃうくらいなんさ。
が、しかし、実はもうひとつとても予想を超える事態が。
これはきつかった・・・。
久々の豪華メニュー。ついついそれで食い意地が張ってしまい、大盛りを頼んでしまった。・・・失敗した。
ましてやこの旅出て、自分の胃の小ささを知っているのに。
けどこんなん出てくるとは思わないじゃん。
けど食べたよ。超辛かったけど食べたよ。食べ物を残すっていうのだけは絶対しないようにしているから。
久々に爆発すると思った・・・。もうハンバーグは見たくない。
そーとー腹減っている人以外は、ライス大盛りはやめたほうがいいです。はい・・・。
けど味は抜群に美味かったぞ。
「県プロ」さん、ごちそーさま。次はオレだね。
さてさて、そしてお別れの時間。
最後にお互いの愛車の前で記念撮影したりした。
でも思っていたより、寂しくはないぞ。
またどこかで会えるからかな。
僕は前も言ったが、このマイペースな「県プロ」さんだったから一緒に行動出来たんだと思う。
やはり目上の立場の人だから結局最後まで気を使いっぱなしで、僕の本当の姿を見せられなかったのは残念だったけど、それ以外はすごく楽しかった。
最初道の駅白馬で待っているとき、クソ緊張してたのが今は昔のことのように思う。
最後に握手をして別れた。
彼女の手はとても小さかった。こんな小さい手でバイクに乗って日本一周2年もしているのか!?
少し心配になった。
けれどそんな心配は必要ない。彼女はこの手でいろんな困難を乗り越えてきたんだ。
そう思ったら、僕なんかより逞しい手に思えてきた。
県プロさん、いや、あちこさん。まじで会えてよかった!!
ありがとう。
また会おう!!
そして僕は楽しみにしていたアルペンルートに行くため扇沢駅に行く。
僕はせっかくだから、黒部ダムだけではなく、もう少し登ろうと考えていたのだ。予定では大観峰まで行くつもり。
そしたら時間が1時過ぎで大観峰までのコースはだいたい4時間らしく行けるか分からないと言われてしまい、とりあえず一駅目の黒部ダムまでの切符を買った。
もし行けそうなら料金は変わらず次の駅からでも買えるそうな。
出発の時間まで時間を潰していたら、「黒部の太陽」のミニチュアセットみたいのがあった。
そのセットの前に「発破装置ボタン」ってのがあった。
ここに来た人におススメします。何気ない気持ちでこの「発破装置ボタン」押してみてください。
まじ、ビビります。
そしてようやく時間になり、バスに乗り込む。
まず一番最初に乗る乗り物はこの「トローリーバス」。なにやら日本で唯一の排気ガスをまったく出さない自然に優しいバスらしい。
それだからか料金もけっこう高め。
涼しいトンネルの中を走るんだけど、途中あの黒部の太陽でもおなじみの「破砕帯」というところを通った。
そして「黒部ダム」駅について僕は一番に、バスを降りて展望台までの約200段の階段を一気に駆け上がった。
そしてずーっと、ずーっと見たかった黒部ダムの景色はやはりモノ凄かった。
す、すげーー!!なにこのでかさ!!今まで見てきたダムはなんだったの!?って思うくらいのでかさ!!(ちなみに上の豆粒みたいのが人間)
そしてこの放水のド迫力!!!なんじゃこりゃ!!
実はこの放水はいつでも見れるわけではないらしい。6月26日〜10月15日まで見れるらしい。
それでもあの「県プロ」さんは僕に会う日に先に黒部ダムに行ったらしいのだが、前日の雨のせいで放水は中止だったんだって。なんてタイミングの悪い。
この放水は是非来たら見なきゃでしょ。凄すぎだぜ、黒部ダム!!
ちなみにこの放水が霧状になっているのはあまりにも水圧があり過ぎるため地面を削ってしまうからだって。
黒部ダムは昭和31年に建設スタートして513億の巨費が投じられ、1000万人の人々の手により、7年の歳月を経て完成したんだって。
このダムを作るために犠牲者も出た。それくらいこのダムを造るということはむずかしいことだったんだろうな。
またプロジェクトXや、黒部の太陽見たくなったな。
この見晴らしのいい、展望台から降りるときに3人組のグループとすれ違った。
もしやと思い話しかけてみると・・・。
なんと、そうだった!!探していた人だった。
実は「県プロ」さんの友達が、たまたま今日この黒部ダムに来ているということで、「県プロ」さんから伝言を預かっていたのだ。
けど正直黒部ダムには毎日もの凄い観光客がくる。しかも僕は少し黒部ダムに行くのは遅くなってしまったし、会えるはずはないと思っていた。
多分「県プロ」さんもそう思っていたと思う。だからあんなふざけた伝言を言ったんだと思う。
しかしなぜか僕はその3人グループを見たとき「ピーン!!」ときたのだ。
そしたらまさに大正解!!なんなんだこの、「運」と「勘」のよさは!?
正直僕が一番ビビったぞ!!
けど無事伝言を伝えられてよかった。ミッションクリアーだ!!
そして僕は黒部ダムの上をあるき、放水で出来た虹を見ながら、その上に行くため、黒部湖駅に向かった。
その黒部湖駅で聞いてみたところ、目的の大観峰までは時間的に行けるらしい。
まじか!?やったー!!
ってことで大観峰までの往復チケットをそこで買い、次はトロッコ電車に乗り込んで黒部平に向かう。
しかしこのトロッコ電車すごいね。こんな急な坂を猛スピードで登って行くよ!!
上から引っ張っているらしい。車掌さんに聞いたら全自働なんだって。
そして着いた黒部平は高山植物が豊富な場所。
そして目的地の大観峰のほうを見てみたら雪がまだ残っていた。
万年雪ってやつか!?
そして時間になり最後の乗り物はロープウェー!!これがなかなか楽しかった。
不思議だね。一本も途中に柱がないのに、こんな長い距離吊られて山を登れるんだから。
高さが分かるかな。下の黒いのが僕が乗っているロープウェーの影。
そしてあっという間について、目的地の大観峰に到着。
一番上の屋上展望台に登ると・・・。
凄すぎて、一瞬言葉を失った。
よく言うが、息をするのを忘れるというが、ほんとそんなかんじだった・・・。
今までに生きてきて僕はこんな一大パノラマを見たことはない。
雄大っていうか・・・、壮大っていうか・・・。
ダメだね。言葉なんかじゃ表わせないね。
大げさではなく、すべての感覚を研ぎ澄ませてここに立つと鳥肌が立った。
ほんとは写真なんか載せたくない。
見せるのが嫌とかではなく、それとは逆にちゃんと皆さんに見てほしいのだ。
しかし僕なんかの下手くそな写真では・・・、いや、どんなプロの写真でもチャッちく見えてしまうだろう。
せめてもので、大きめで載せます。
さっきあんな大きく見えた黒部湖もここから見ると、凄い小さい・・・。
みなさん、大観峰。おススメです。
そして気付けばあっという間に帰りのロープウェーの最終時刻。
見とれすぎて時間を忘れてしまった。
危ねー危ねー、置いて行かれるとこだった。
そしてまた、トロッコ、トローリーバスと乗り継いで、出発地点の扇沢駅まで着いた。
なんだかあっという間だったなぁ。
でも、ものすごく楽しかった!!!
また来よう!!そして次来るときは、金を貯めて、富山側まで行こう。
そしてもうこの時期じゃ終わっていたけど、雪の大壁も見たいな。
今行ったばかりなのにドンドン欲が出てきた。
またくるぜ、アルペンルート!!
寝床の道の駅までひたすら走った。
着いてからも、酒を飲みながら色々考えていた。
色んな意味で、今日は僕にとって大きな一日だったな。
旅出来ている喜び。旅の出逢い。旅で感じるもの。旅・・・。
まだ色々振り返るのは早いな。
とりあえず振り返るのは、日本一周無事してからだ。
だよな、「県プロ」さん!!