DIARY

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前の日          2009年10月5日(月)           次の日

天気体調気分出費
 晴れ   普通   ○   \380 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 開陽台の駐車場   道の駅しゃり   214km  16315km 

173日目・北海道(中標津→羅臼→斜里) 〜世界遺産知床・羅臼〜

5時半にアラームの音で目が覚める。

前も言ったかもだが、昆布やってから今でも一応ずーっと5時半のアラームはかけているのだ。

さすがに眠くて2度寝しようとしたが、昨日同様カーテンから眩しい光が漏れている。

開陽台からの朝日っていうのも、良さそうな気がして、体にムチ打って外に出てみる。




おぉー!!すごい!!

写真ではうまく撮れなかったが開陽台から朝日もなかなかだ。

昨日の納沙布岬もよかったが、誰もいない開陽台だから朝日っていうのも穴場てきですごくいいぞ。

開陽台からの朝日

一度起きてしまったので、また寝るのはもったいないと思い、まだ誰もいない開陽台の展望台に登る。

外は寒いため北海道限定のホットコーヒーを買う。

これがまた美味い。

誰もいないここで飲むからいいんだろうな。




誰もいないから写真撮りまくり。

叫びまくり。

昨日はひとりで恥ずかしかったら鳴らさなかった、鐘鳴らしまくり。

やはり早起きは三文の徳。その通りだ。

開陽台・コーヒー

さて昨夜見つからなかった場所に行こうか。

実は昨日行こうとしていた場所は「メロディーロード」という道。

そこを車で走ると森繁久弥の「知床旅情」が聞こえてくるらしい。

ここらへんはまったくなにもなく、目印になるものはないので、ほんとうに大変だった。

だけども「町道川北北7線」というのは分かっていたので、ひたすら1本1本道を見て行った。

町道川北北7線って何本かに分かれていて、途中ダミーに引っかかったけど、徐々にここらへんの道の仕組みが分かってきて、ついに発見した。

やった!!

道には珍しい音符の標識があり、さっそくまず走ってみる。




・・・。




なんか、正直よく分からなかった・・・。

だけどまったく車が通らないので何回も何回もやってみた。

何度かやっているうちにあの「ブーン」って音が曲っぽく、ようやく聞こえてきた。




「知床旅情」ってこの曲なんだ!!なんとなく聞いたことあるぞ。

だけどなんでこの場所に作ったんだろう。

北海道を走ると、峠のカーブやトンネル付近にはだいたいある、この地面の凸凹。

普通の凸凹は注意を呼び掛けているのは分かるのだが、なんでこんな誰も通らない場所に!?

そう思いながら、さっきの「メロディーロード」と書かれた看板をよく見たら「試験施工箇所」と書かれていた。

なるほどね。この道はただの試験的なものなんだ。

だけどもたしかにこんなかんじで曲が流れる道ならその法定速度で走りたくなる。

あんままだメロディーラインはないけど、日本全国に増やしてもいいと思う。

メロディーライン 知床旅情

R335をひた走り、羅臼に到着。

とりあえず、道の駅に行き情報収集する。

しかしここで残念な情報が。

この羅臼で有名な無料温泉「セセキ温泉」も「熊の湯」も入れないらしい。

「セセキ温泉」は7月1日から9月15日までしか入れないらしく、「熊の湯」はタイミング悪く今日から5日間工事なんだって。

せっかく入ろうとしたのに残念だ。

でもとりあえず、入るのは無理だけど、セセキ温泉は見ることはできるとのことなので行ってみることに。




途中しおかぜ公園という場所でちゃんとした「知床旅情」のメロディーを聴く。

あーこれね。でもたしかになんとなく奏でていたよ。




セセキ温泉のすぐ近くにセセキの滝がある。

この滝は道路のすぐ横にありわざわざ歩いて見に行かなくてもいいのだ。

セセキの滝

そしてついたセセキ温泉。ここは以前僕が入った「水無海浜温泉」と同じように、満潮時には海中に埋没してしまう秘湯だ。

「北の国から2002遺言」のロケ地になり純が入ったことでも有名な場所。

だけど残念ながら今は塞がれてしまって、すぐ目の前まで近づくことさえできない状況。

しょうがないので上から写真を撮る。

だけど実物を見るとこんな場所にあるんだね。

「北の国から」や雑誌とかで見た温泉よりなんか小さいな。

でもロケ地やらテレビで見たものって実際はそんなもんか。

セセキ温泉

そのすぐ横に小さな川が流れている。

なぜかその付近にカモメがいっぱいいるので何気なくよく見てみたら・・・。




あっ、マスが昇ってる!!カラフトマスだ!!

しかもけっこういっぱいいるぞ。

近くまで降りて見てみる。

うぉーすげー!!初めてみたぞ、川を登っているとこ。

本当にジャンプして岩を飛び越えようとしている。

本能で生まれた場所に帰ると言うが、ものすごく一生懸命に川を登っている姿に少し感動してしまう。

頑張れ、カラフトマス。このヤロー!!




だけど・・・。




これは絶対無理だろ・・・。




帰る川を間違えたか!?




かといってもうこいつたちは他の川を探すなんてことはしないんだろう。

つまり、この場所で息絶えるのか!?

なんだかそれはそれでものすごく可哀想だぞ。

だけど僕には何もできない。やはり自然界はときに厳しい。

昇る 頑張れ!

羅臼市内に戻って、あるコインランドリーの入口に「知床を世界遺産に!」というポスターを見かけた。

もう2005年にとっくになっているよ!!

もういいかげん剥がせよ!!と思わず、つっこんでしまった。

が、よく見ると・・・。




笑っちゃったよ。




訂正してありました。

その後知床峠を通って斜里を目指す。

峠を走る前から徐々に雲がかかってきた。

それでもどーにか雨は降らないからまだマシか。

だけど知床峠は今が紅葉まっ盛りといったかんじでもの凄く色鮮やかな山になっていた。

紅葉

知床峠の駐車場につき外に出て写真をとるのだけど、残念ながら羅臼岳は雲に覆われてみることができなかった。

ってか、それにしてもちょー寒い。

知床峠まじ寒い。ここはやばいね!!

さっきセセキ温泉で話しかけられた人に、この知床峠もあと少しで道が危ない状態になるっていっていた。

やはりそろそろ北海道の峠は気をつけなければいけないか。

知床峠

そのあとウトロの温泉に入りに行く。

ここも「HO」で入ることができる場所なんだけど、その入れる時間帯がお昼の1〜3時あいだのたった2時間だけ。

他にもこのウトロで入れる場所あったんだけど、この2時間しか入れないっていうのがなぜか魅力にかんじてそこに決めたのだ。あと、時間的にもタイミングよかったんだけどね。

いってみると、超いいとこのホテルだった。

ハンコを押してもらおうと受付に行くと、受付の人と話しているお客さんが一人。そしてその横に僕と同じく「HO」を持った夫婦が。やはり「HO」を使う人はいっぱいいるのか!?

なんて考えていたところ、どーやらその夫婦の様子が変だ。

フロントのほうをずっとキョロキョロしている。

フロントを見るとさっきも言ったが一人お客が接客中。そのホテルマンの後ろにもう一人の受付の人が。

しかしその人は何もせずボーっとしている。

えっ!?この夫婦が待っているじゃん。と思ったが明らかに夫婦のことを見ているのに接客しようとしない。

さすがにこの夫婦はずっと待っていたのか、痺れを切らせて「すみません。ハンコよろしいでしょうか!?」と申し訳なさそうにその人に問いかけた。

するとその受付の人は明らかに嫌そうな顔をして腕時計で時間を確認した。

2時間しか入浴時間がないからか!?

しかもその時計を確認するしぐさがすごくわざとくさい。

そしてめんどくさそうにハンコを押した。

夫婦は申し訳なさそうに大浴場のほうに歩いて行った。

ついでに僕も後ろにならんで押してもらったが、僕は一応こーやってお借りするときはお礼と「お借りします」は絶対言うのだが、まぁその人は軽く無視。

そのあと入ってきた多分宿泊のお客に気付くと、その人は声のトーンがいきなり上がって「ようこそいらっしゃいました〜。」と接客していた。

なんなんだ、その態度の変わりようは!?

ってかうちらに冷たくあたるのは筋違いなのではないだろうか!?そんなに嫌なら「HO」の載せなければいいのに。

うちらをいれたせいでその人の給料が下がるというなら分かるが、そんなわけないだろう。

またもの凄い忙しいときにうちらが割って入っていったなら分かる。普通のお客優先だってのも。

だけどその人はフロントでボーっとしていたわけで、うちらも偉そうにハンコを押してもらったわけではないのだが。




その後僕も大浴場に行くのだが、ものすごいデカイ風呂。

ホテルも超がつくほど立派な建物だったが、風呂も凄い!!

正直この旅中に入った風呂のなかでもトップクラス。




あー残念だな。ってかもったいない。

いや、ほんとに。

こんなにいいホテルで風呂なのに、あのフロントのたったひとりのせいで、このホテルの印象が最悪な印象になってしまった。

正直それさえなければ、知床にくることなんて今回が最後じゃないんだから、次来たらここに泊まりたいって普通に思ったくらいだよ。

それにこの旅中だって温泉博士を使ったあと、すごくよくてもう一度その近く通ったから今度はちゃんとお金を払って入りにいったこともあったわけで。

金払わないやつは、どーでもいい。っていうのがおかしい。目先のお金のことしか考えていない。

「HO」つかったあと、気にいって絶対また普通に泊まりくる人とかいるだろうに。

しかも新入社員とか若いやつだったら、まだ分かるんだけど、けっこうな年齢で多分そこそこ偉い人だと思われるんだよね。

そんな人がそんな接客態度だと・・・。

あー、もったいない。




ゆっくり入っているとまた嫌な顔されそうだからさっさと出たら、入口で違うホテルマンに「湯加減はいかがでしたか?」と話しかけられた。

「すごく最高でした!!」と答えると、笑顔で「ありがとうございました。」と言われた。




僕がクーポン使って入浴したことを知ってか知らずかは定かではないが、誰にでもあの笑顔。やっぱこーじゃなきゃね。

他の人はかなりしっかりしてるんだと、出る時に少し気分よくなった。




その後ウトロの道の駅に行った。

ここの道の駅は昨年できたばかりらしく、とても綺麗でなんか上品なかんじ。

「じゃらん」で北海道の道の駅第一位に選ばれただけはあると思う。

羅臼と同じでここも知床の観光案内があるのだが、たまたまその両方でヒグマの話になったんだが、羅臼のほうは「目を絶対合わすな」と言っていて、ウトロのほうは「目を絶対はなすな」と言っていた。

どーしたらいいの!?

でも両方で共通して言っていたのは、「走って逃げては絶対ダメ」ってこと。

なるほど。

この走りのプロの僕にあえてそれはふっているわけだ。

ヒグマがどんだけ早いかは知らないが走りのプロの僕からしたら、所詮足の短い動物。

簡単に振り切ってみせる。

そう僕の足は頑張れば120キロだって出せる。

この足で電気だって生み出しちゃう。

足の中で寝ることだって出来ちゃう。




ってことで来い、ヒグマ!!

車乗っているときに。




ここの道の駅はすごくキレイだったからここで今日は寝るかと考えたが、斜里の町中に道の駅があり、そこはインターネットを自由にできるらしい。

キレイな道の駅で寝たかったが日記を最近アップしてなかったので渋々斜里のほうに行くことに。

だけど斜里の道の駅についたが、ここも驚くほど綺麗!!

ってか道の駅っぽくない。

道の駅ってなにか地元の食品とかが売っていたりするんだけど、ここはパソコン数台 と軽く休むための椅子とテーブルがあるだけ。

なんか都会の情報発信スポットみたいだ。

食材とかは道挟んで隣の建物で買えるみたい。

ってかこんな近くに二つも綺麗な道の駅があるなんて。もっと離れていてほしかった。斜里いいね。




1時間だけパソコンをやってちょっとこの近くを散策。

なんかほんとにここはいい場所だ。

近くにコンビニや焼き肉屋、つぼ八や居酒屋まであるじゃないか。

すっげー飲み行きたい!!

だけど今日は昼飯を食べたのが遅く、実はまだ全然お腹が減っていない。

悩みに悩みまくったが我慢することに。




まだ半分しか行ってないが知床やっぱ自然が凄くて楽しいな。

今日一日で何十頭もエゾ鹿見まくったし。東大寺みたいだぞ!?

エゾ鹿

明日の予定はもう一度ウロトに戻り知床五湖に行き、オシンコシンやフレぺの滝みて、ヒグマに遭遇して、ヒグマをぶっ飛ばすってかんじかな。




そしてヒグマと戦ってかいた汗を流し気が変わらなければ、またここに戻ってきて・・・。




飲み行くぞ、いやっほう。