DIARY

DIARY

前の日          2009年11月12日(木)           次の日

天気体調気分出費
 曇り   普通   ◎   \3870 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 友人宅   道の駅湯西川   84km  21786km 

211日目・栃木 〜47/47〜

6時30過ぎに起きて、30分以上相棒のなかでダラダラして、ZAWAGEの部屋に行く。

そして寝ているZAWAGEを無理やり起こして、日記を書く。

ZAWAGEはもちろん仕事に行くわけだが、合鍵を渡されたんでたまった日記を書かせてもらうことに。




ZAWAGEとはもう幼稚園からの付き合い。

友達のなかで一番古い付き合い。将来や未来のことなんてもちろん分からないが、彼とは死ぬまで一生付き合っていくんだろうなーとたまに思ったりする。

3日間ありがとー!!また飲もう!!ってか頑張って営業とれよー!!




ZAWAGEを見送ったあとひたすら溜まった日記を書く。

そして11時すぎてようやく1日分の日記を書き終えた。

実はあと1日分残っていたんだが、もうここで限界。めんどくせー!!

イライラする気持ちを抑えて出発することに。

僕が向かった場所。そう。栃木県庁だ。




ついにこのときがきた。お隣の群馬県庁を最初に撮ってから約7ヶ月。




ついに「全県庁制覇」だ!!




駐車場に停めさっそく写真を撮りに行く。

てか栃木県庁ってめちゃくちゃ新しいね!!去年の1月に出来たばっかりだって!!もしかして今のところ一番新しい!?

そーいえばそんなニュース見たことあったなー!!金の無駄遣いとかでたしか小さくしたんじゃなかったっけ!?

でも全然この大きさで十分ではないか!!やはり新しいからか外装、内装ともかっこいいぞ!!

ってか北関東の県庁全部新しくてかっこいいな!!やるじゃん北関東!!




しかもこの栃木県庁は新潟県庁以来の撮りやすさ!!しっかり石碑と県庁がうまい具合に1枚に収まってくれる。

しかも他県の人には分からないと思うが、この栃木県庁の石碑は変わった形をしている。

今まで見てきた46の県庁全てが長方形の形をしていたが、この栃木県庁だけいびつな形。

じゃあこれはなんの形かというと、実は栃木県のかたちなのだ。

小学校のころに社会で我が栃木の勉強したときにこの形は女の人が横を向いた形に似ていると教わったことがある。

分かるだろうか!?右側の真ん中辺にあるのが鼻だ。

無理やりといえば無理やりだが、でも県の形なんてどこもそんなもんだろう。

栃木県庁撮ったどー

そしてついに最後の質問を聞きに受付へ。

なんだろう。達成感というやつからか僕は顔がずっとニヤついていたと思う。

最後くらいカッコよく、クールに質問したかった。

だけどそんなんは出来なかった。だってこれで全県庁制覇だぞ!!?

嬉しくてしょうがないじゃないか!!

そして、そんなかんじでテンション高めにお姉さんに聞いてみた。




「栃木県といったらなんですか!?」

「えっ!?栃木といったらですか!?」

「はい。人でも食べ物でも観光地でもなんでもいいんですけど、栃木といったらコレだ!!っていうものをひとつだけあげるとしたら。」(この質問の仕方も当初から考えると明らかに流暢な喋り方になっているな。)

「栃木と言ったらですか・・・。」

「はい。栃木といったら!!」

「うーん・・・。」

「そんな深く考えなくて大丈夫ですよ!!」







「うーん・・・じゃあ餃子で。」







「・・・ギョウザ!?」







僕がもし他の県民で栃木にきて同じように「餃子」と言われたら「なるほど」ですんだと思う。

もちろんこの質問に間違いなんてない。その県庁のたまたま受付を担当していたお姉さんがたに聞いた答えが正解なのだ。

だけどやはり僕は栃木県民だ!!栃木のイメージは僕だって持っている。




納得出来なくて初めてもう一度質問してしまった・・・。

そしたらそのお姉さん他に考えが浮かばなかったのかやはり「餃子」だって・・・。

栃木娘は超頑固もんだ・・・。

餃子は「栃木」じゃなく「宇都宮」だろうよ・・・。

最後の最後で初めてしっくりこない答えを頂いてしまった。

まぁでもしょうがないか・・・。あれがお姉さんの栃木のイメージなんだから。




この栃木県庁にも展望台があったので行ってみる。

自分の帰る場所。地元がある方向をずっと眺めて考えていた。




全県周ったということを。




日本一周に定義なんかはない。

僕みたいに全県周る人。全県じゃなくてもなんとなーく周る人。海岸線をぐるーっとまわったりする人。

皆、人それぞれだ。




僕の日本一周の定義は全県の県庁に行くこと。

だけど最初は沖縄は行かないつもりだった。

日記にも書いたが沖縄に行くのは予算的にも、時間的にも、他にもいろんな面で難しいと思っていたからだ。

だけど鹿児島でお世話になった友人のお母さんや、その職場の人のおかげもあり沖縄に県庁を見に行くことが出来た。

わざわざ沖縄に県庁見に行くためだけに行って次の日帰るなんて誰に言っても「バカ」だと思われるが、こーやって無事全県の県庁を周って改めて思う。

あのとき沖縄に行ってほんとよかったなー。って。

だってこれではれて「全県制覇」だ。







「46/47」と「47/47」







「47/47」のがかっこいいではないか。




それに「47/47」 = 「1」だ。


日本は47の都道府県を全部合わせて、はじめてひとつの国だ。

やはり「日本一周」そして「全国制覇」を語るなら全県に行ってほんとよかった。




栃木県庁からの景色を見ながらそんなことを考えたりした。

栃木県

さてお腹も減ったし、さっきの受付のお姉さんも言っていたから餃子でも食べてこよう。

「宇都宮」といったら「餃子」と思う人も多いと思う。まぁ県庁のお姉さんも言うくらいだから地元の人もそう思っているんだろうけど。

それに餃子の像も建てちゃうくらいだから。




でも宇都宮の餃子は何処が美味い!?

それはその人の好き嫌いもあるし、人それぞれだから何とも言えないけど、それでもやはり有名なのは「みんみん」と「正嗣」だと僕は思う。

宇都宮餃子が好きな人なら必ず聞いたことあるお店だろう。

じゃあどっちが美味いのか!?さっきも言ったが味覚なんて人それぞれだから、必ずしもどっちが美味いとは言えないが、グルメな僕の個人的な見解で二つを比べてみようと思う。




まず行ったのは「みんみん宮島町本店」。

店内の雰囲気はまぁまぁお客さんもいて混みあって活気があるっていうかんじ。まぁまだ1時のお昼時だからね。

みんみん

「みんみん」には焼き餃子、水餃子、揚げ餃子、ライス、ビールの5つのメニューがある。

そのなかから僕は焼き餃子と水餃子を注文。なぜ揚げ餃子を頼まなかったかというと、「正嗣」には揚げ餃子はないので。

カウンターに通され餃子を待っている僕の頭上をバンバン餃子が飛んでいく。軽く恐いんですけど・・・!?




そして待つこと約10分。ようやく焼き餃子、水餃子がやってきた。

ちなみに値段は両方6個ずつ入って一皿240円也。

焼き餃子は焦げ目が多少ついていていいかんじ。そして水餃子に醤油、酢、ラー油を入れてさっそく食べてみる。

うん、なるほどね。美味い美味い!!

隣で水餃子を注文したカップルが僕が食べているのを見ておそるおそる真似して食べていた。

たしかにイチゲンサンに水餃子の食べ方は分かんないよな。全部入れるんすよ、全部。

みんみん餃子

みんみんの詳しい感想は後にして、お次はすぐ近くにある「正嗣宮島店」。

ここは何回か行ったことがある店だ。

正嗣宮島店

しかしさっきのみんみんと違い誰も客はいない。

一人その店主の知り合いらしい初老の男性がいるだけ。

この店は行くといつもかなり混んでいるので、おかしいなーと思いながら店主の人に「やってますか!?」と聞いたら、「・・・やってるよ。」との返事が。

なにその間は!?

なんか誰もいない店内はとても入りずらかったが、ここまできて引き返せないので、とりあえず「みんみん」と同じ焼き餃子と水餃子を注文。

こちらは「みんみん」より安く、焼き、水両方6個ずつ入って一皿210円也。

店内に僕しかいないのに、小皿やらお水を忘れる慌てっぷり(?)を披露しながら、みんみんと同じく約10分後に餃子登場。

見た目は「みんみん」より焦げ目は少ないし、なんていうか餃子の特徴のシワもない。

一言でいうと「手作りじゃないのか?!」と疑問に思ってしまう綺麗な形。

まぁ見た目なんて関係ないと、グルメらしからぬ言葉を吐きながらペロリと食す。

ほほう。なるほどね。




結果から言うと、僕個人的な感想としては、焼きも水も「正嗣」の餃子のが美味い。

原材料とか中に何が入ってるとか、詳しいことはグルメを語っているくせに分からないが 、「正嗣」のが単純に美味しかった。

店の雰囲気とか接客とかは別として味だけなら「正嗣」のが美味い!!




なんていうか食べ比べてみれば分かる!!







ってそれをグルメリポートで言っちゃおしまいだ。







正嗣の餃子

もう1件ほんとは行こうとしたが、焼き、水2皿ずつ食べたらさすがにもうお腹いっぱいである。

よってこのすぐ近くにパルコがありその中によく行くスタバがあるのでコーヒーでも飲むことに。

10円だけ足りなかったがカードの残高が残っていたので過去の自分に感謝してめっちゃ熱くしてもらったエキホのコーヒーで舌を火傷しながら飲む。やっぱりスタバのコーヒーは最高である。

ここのエキホは熱すぎたけど・・・。




そーいえば函館で最後の日に飲みに行ってたまたまカウンターの隣に座った人と仲良くなった人が、以前宇都宮で働いていたらしく、ここのスタバの店員さんに恋してたとか言っていたな。

函館でこのマニアックな宇都宮のスタバの話が出来て楽しかったなー。

ってかなんだかもう函館が懐かしくかんじている僕がいた。




裏道を通って駐車場まで行く道に、ポルノ映画館を発見した。

すげーこーいうのってまだあるんだ!!

建物自体はかなり昭和をイメージさせるつくりだが普通に上映しているみたいだ。

しかも現在上映している作品のポスターを見ると、僕でも知っている女優が主役だった。

こーいうとこで、しかもポルノ映画って見たことないが、どーなってるんだ!?あれはどーなってるんだ!?これはどーなってるんだ!?と超興味津津!!!

本気で入ろうかと思ったほど館内が気になった。

しかし、時間がないため諦める。ってか時間があっても多分諦める。(多分ね。)

ポルノ映画館


そして宇都宮を出て日光の東照宮を目指す!!

日光とはみなさんご存知の我が栃木が誇る世界遺産がある場所だ。

といってもこの日光の東照宮はなんだかんだいって、ここ2年毎年行っているのだ。今日で3年目。

だけどやはり全国の世界遺産を周っていて栃木の世界遺産に最後に行かなければ終わらないでしょといったかんじなのだ。




そして日光杉並木を懐かしく思いながら走る。

この日光杉並木街道は日光街道・例弊使街道・会津西街道の3街道からなり、総延長37キロ、古いもので樹齢380年を超える杉の巨木が12500本も連なる壮大な並木道だ。

国の特別史跡、特別天然記念物の二重指定を受けている貴重な歴史文化遺産で世界でもっとも長い並木道だ。

昼間なのにこの道に入るとライトを点灯した車に会うほどもの凄く立派に杉が育ち生い茂っている。 日光杉並木街道

ようやく東照宮に到着。時間も夕方だったため急いで目の前の駐車場に停め走る。

そしてビックリするくらい高い1300円を払い中に入ろうとしたら、3時30でもうあの眠り猫の奥の徳川家康が祀られている奥宮御宝塔は見れないんだって。

それは本当ですか・・・!?

そしてそれを聞いた僕は、すぐさま1300円を返金。

実は明日も華厳の滝とかを見るために日光に行こうと思っていたのだ。

1300円も払うんだから全部見たいじゃん。




ってことで東照宮は明日にして、近くの神橋を見に行く。

この橋は立ち入り禁止なんだが、不良外国人が柵を越えて登っていたよ。

けど神橋はバックの山が色鮮やかに紅葉していてなかなかいいかんじだった。

神橋

神橋の写真を撮っていたら、アメリカ人らしき女性二人組に話しかけられた。

なにやら地図を見せられて東照宮までの行き方を聞かれた。

だけどこの旅でも数回外国の方に道を聞かれたことあったけど、何度聞かれても緊張しちゃうね。

「Excuse me」って言われただけで体固まるよ。

しかもあたりまえだけどその「Excuse me」って超発音キレイなの。ビックリするくらい。

それに引き換え僕はと言うと・・・。




「・・・でぃす、すとりーと・・・ごー・・・あんど、すとっぷ。あんど、れふと。あんど、らいと・・・。」




ダメだこりゃ。

しかしこんなかんじだったのにも関わらず、そのアメリカ人らしき女性二人は嬉しそうに「Thank you!!」と歩いていった!!

おぉー!?伝わったのか!?

一時はどーなるかと思い冷や汗もんだったが、どーにか伝わったみたいだ。よかったよかった。

やはり上手な言葉なんて大事じゃないんだ。

「伝えたいという気持ち」。

この気持ちさえあれば、言葉なんて関係ない。と改めて思わされた。




だけど落ち着いて考えればもっと分かりやすく喋れるんだけどなー。

その場じゃテンパってなかなか言葉が出てこない。

今思えば「きすみーぷりーず。」くらいサラリと言ってやればよかった。




そして意外に知られていない(?)がこの神橋の横に板垣退助の銅像があるのだ。

板垣退助は「板垣死すとも自由は死せず」。もとい「痛くてたまらねぇ。医者を呼んでくれ!!」でお馴染みの幕末、明治の動乱の時代を駆け抜けた男だ。(6月3日参照

板垣退助

板垣退助を見たあと相棒がいる車で戻ろうとまた神橋の横を歩いていたら、さっきのアメリカ人らしき女性二人組がまだいるではないか。

も、もしや、僕に「Kiss me please.」と言って欲しかったんじゃ!?

まさかね・・・。




・・・。




い、いや、でもあり得る。正直それはあり得るぞ!!

実際僕が道を説明しているときの彼女らの目は僕の目を直視していた。あの直視はまさかそういう意味なんじゃ・・・。




「東照宮なんてどーでもいいわ。Kiss me please!!」なんじゃないのか!?

しかもアメリカ人の女性は大胆だとよく聞く。

それにやはり「旅の恥はかき捨て」という言葉があるくらい、旅に出ると自然とテンションあがっちゃうものだ。




ほほぅ。なるほどね。そーいうことね。そーいうことになっちゃうわけね。

んじゃ、しちゃいますか。

してやりますか。




そしてそのアメリカ人の女性二人に近づいていったら、なにやら日本人の女性も一人いるではないか。

おい、おい勘弁してくれよ。

あの日本人の女性も「Kiss me please!!」って言ってくるんじゃないか!?

近頃の日本人も大胆だな、おい。

まぁ、でも僕は「Noとは言わない日本人」代表だ。

あくまでもフランクにそしてフレンチにしてやりますか。

と意気込みながらその3人に近づくと、なにやらアメリカ人女性が話しかけている。

きすの一番を決める話し合いか?と思い耳を傾けると・・・。










「Excuse me. Where is TOSYOGU!?」










・・・。







道聞いちゃってるよ・・・。

さっきのオレの説明全然通じてなかったよ・・・。

オレが説明した10メートル先でもう聞いてるよ・・・。




その日本人の女性は英語ペラペラなのか、詳しく教えていた。そしてアメリカ人らしき女性は僕が教えたときの何十倍の笑顔で「Thank you!!!」と言っていた。

これこそ本当の「Thank you!!!」だ・・・。




そのときアメリカ人らしき女性二人は横を歩いていた僕の存在に気付いた。

そして、彼女ら二人は僕に愛想笑いを浮かべながら「O..Oh...H..Hello!!」と言ってきた。

どーやら気まずいという感情は万国共通らしい。




そして僕はその二人にもう会わないように足早に日光を出て湯西川の道の駅に行く。

ここら辺はやはり日光と那須のあいだで山間部だからか、けっこう夜は冷えるな。

寒いとこではよくある自動という名の手動ドアを開けて温泉に入る。




よし。明日は日光リベンジだ。

って実は東照宮より久々に見る華厳の滝のが楽しみだったりする今日この頃。

皆さんはいかがお過ごしですか!?




僕は「Kiss me please!!」言われたいです。はい。

手動